松本オーディオ同好会例会の特別編であるクラングの会を、2024年6月8日(土)に開催しました。ついに10回目となった今回は、九州から北海道まで、初参加の若い方々から年配の常連さんまで、予想以上の参加者で大盛況でした。開場である小林個人の自宅リスニングルームに総勢40名は窮屈なため、常連さんの一部は自主的に隣接するスペースにあるソファーで聴いてくれました。メインはノイマンDSTピックアップカートリッジとテレフンケンO85aアクティブモニタースピーカーという、1960年ごろのドイツで最高の組み合わせだったプロ用再生装置の試聴でした。
テレフンケン最上位のアクティブモニタースピーカーであるO85a(1960年代後半)
同じテレフンケンの盤であるヘルマン・バウマンのホルン独奏によるロセッティのホルンコンチェルトを皮切りに、数枚のレコード盤をを再生しました。いつもは強烈なくらい個性的な音を出すDSTが、今回はほぼ往時の純正に近い組み合わせというのが功を奏したのか、ツボにはまった印象でナチュラルな再生音に感じられました(そいいったご感想や、上向きのツィーターが良かったとのご感想がありました)。
O85aの背面扉を開いた状態で、ツィーター16基、ウーファー2基、V369アンプが内蔵されている
休憩の後は DST からクラング・クンスト10Aにピックアップカートリッジを交換し、クラングフィルムの超大型劇場用スピーカー「オイロパ・クラルトン44010」を中心としたステレオ再生システムを試聴しました。このシステムは、翌日の午前中(9日)にも、みなさんが持参されたレコード盤を再生してじっくりと聴いていただきました。懇親会の後は、深夜まで真空管アンプによるCD再生と蓄音機を楽しみました。
O85aを聴き終えたので横向きにし、KK 10Aとオイロパ・クラルトンを聴いているときの様子
6月8日(土)の予定(順番が入れ替わるなど、変更の可能性があります)
【第一部】 13:00~15:00
サウンドパーツ 水谷氏によるMCヘッドアンプ内蔵管球イコライザーアンプのデモ
上記と小林によるテレフンケンO85aモニタースピーカーとノイマンDSTによる試聴の組み合わせ
新忠篤氏による講演(実演)
【休憩など】15:00〜16:00
茶とお菓子を召し上がりながらのご歓談(お菓子の持ち込み歓迎です)
並行してAD1系などの古典真空管でオイロパ・スピーカーを鳴らします。
【第二部】 16:00~17:30
KK 10Aピックアップカートリッジとオイロパ、オイロダインなどの実演(小林正信)
※宿泊施設へ移動(希望者のみ。宿泊先はペンション・めいぷる)
【懇親会】 18:00~19:30
【第三部】 19:30~
「夜の試聴会」自由に持ち寄った機器をあれこれ聴きつつ、深夜までオーディオ談義が続きます。
8インチフィールド型スピーカーとアンプ、
HMV製ポータブル蓄音機などによるCDとSP盤の再生(参加者による)
・懇親会と宿泊は「ペンション・めいぷる」です。
(長野県上伊那郡宮田村4824-7 TEL:0265-85-5335)
※本集会はオーディオを趣味(道楽)とする個人の集まりである「松本オーディオ同好会」(小林が会長になってしまいました)が主催するもので、非営利=無料です(懇親会費や宿泊費などは各自のご負担)。