2015年で4回目になったKLANGの会は、元々は松本を中心としたオーディオ同好会の例会の1つとしてスタートしたものです。その会では毎年5月に、松本から上高地へ行く途中にあったペンション「グリンデル」で毎年5月に宿泊しての例会を行っていて、それが同会最大の恒例イベントでした。しかし、建設中の中部縦貫道が「グリンデル」さんの敷地を通ることになってしまい、一昨年に廃業されました。同好会のみなさんと新しい参加者のみなさんが合わさり、すいぶんと盛大になって来ました。同好会長の武田さん、長年同好会を支えて来られたサウンドパーツの水谷さん、ご協力いただいている新忠篤さん、そして参加者のみなさんに心より感謝申し上げます。
第4回KLANGの会(KLK2015)2015年5月23〜24日
会場:長野県駒ヶ根市赤穂497ー634
※参加無料でお茶とお菓子も無料ですが、食事・宴会・宿泊(希望者のみ)はご負担ください。
1日目=5月23日(土)のプログラム
13:30〜15:30 AD1単段アンプによる各種AD1の聴き比べ【新忠篤氏】
15:30〜16:00 (お茶とお菓子で歓談)
16:00〜17:30 コンスキ&クリューガーの解説と開発中のDAC試作機のデモ【小林正信】
17:30〜20:00 宮田村のペンション「メープル」に移動して宴会
20:00〜23:00 自作アンプ、ネットワークプレーヤー、スピーカーなどのデモ【武田善徳氏】【製作者のみなさん】
2日目=5月24日(日)のプログラム
9:00〜11:00 自作アンプ、および自作ネットワークプレーヤーのデモ【製作者のみなさん】
11:00〜12:00 クラングフィルムのオリジナルAD1シングルアンプでオイロパ・クラルトンを聴く【小林正信】
相変わらず作りかけのリスニングルームで熱心に耳を傾ける参加者のみなさん
今回は新忠篤さんのAD1単段アンプによるVALVOやTELEFUNKENなどのAD1の聴き比べと、同じくAD1シングルのオイロネッテ・クラルトン・アンプ(EURONETTE KLARTON 31603)でのオイロパ・クラルトン・スピーカーの試聴があって、まさにAD1づくしでした。また、複数の方が超小型のマイコンボードを用いたネットワークプレーヤーについてデモされたのが印象的でした。自作アンプはネタが出尽くして閉塞状態でしたが、ここへ来てベテランの自作オーディオ愛好家もデジタルに乗り出し始めたようで、新しい地平が見えた気がします。
新忠篤氏が使用されたフィリップス製ポータブルCDプレーヤーと6SN7を用いたプリアンプ
上段左端より、小林の試作DAC2号機、サウンドパーツ製プリ(金色)、DAC電源(灰色)、AD1単段アンプ(黒の2台)
下段左端より、テスター(黄色)、デジタルオシロ(青で斜め)、EL34シングルアンプ、フィールド電源