PlexWriter Premium2 付属の Plextools Professional によるCDの高音質リッピング

2014年9月

最良のCDドライブ Plextor Premium2
最良のCDドライブ Plextor Premium2

 最も正確にCDデータを読み込み可能なCD-RWドライブである「PlexWriter Premium2」に付属するユーティリティー・ソフトウェア「Plextools Professional」を用いて音楽CDのリッピングを行い、高音質な音楽ファイルを得る方法を解説します。表記される固有名詞や画像で表示される内容には、製造・開発者などに著作権があるものが含まれていますので、問題があるばあいはご連絡ください。また、個人が購入するなどして正当に権利を得た音楽CDの再生方法として、「CDリッピング→パソコンなどで再生」という過程を経るという意味でこの解説をご理解いいただき、著作権を侵害することのないようにしてください。本解説は完全無保で実施は自己責任になりますが、ほとんどのCDで読み取りエラー「ゼロ」という高い精度の音楽データを、ご自慢のデジタル再生装置でお楽しみいただけます。

(1) インストール



 ご存知のように、赤色レーザーのCD用ピックアップは、とっくに製造が終了してしまい、いまはDVD用のピックアップで兼用、または代用している状況です。 「PlexWriter Premium2」はDVD時代になっても高級CD-RWドライブとしてしばらく販売されていましたが、ピックアップがなくなったのか、残念ながら数年前に終了してしまいました。いまやCD専用の「PlexWriter Premium2」は、貴重なヴィンテージ品といえます。そういう古い製品なので、付属ソフトの「Plextools Professional」も本来Windows XPまでしかサポートしませんが、Windows7でも同じ音質でリッピングできます。Windows7ではインストールが自動で始まらないので、インストールCDにあるPLEXTOOLSフォルダ内の「setup」ファイルをダブルクリックしてください。インストールしたら、パソコン画面の左下にある「スタート」→「すべてのプログラム」→「Plextor!」フォルダ内にある「PlexTools Professional」で起動できますので、そのアイコンを右クリックして「送る」→「デスクトップ(ショートカット)」としてください。(Windows 7 から 10 にアップグレードしても動作しました。確認は一部機能のみです:2016-03)

(2) Windows7での起動



 インストールした状態では、「Plextools Professional」はWindows7では起動しませんので、デスクトップに送られたショートカットを右クリックして「プロパティー」を開き、「互換性」タブを選択して「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れてください。なお、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れると動作しません。Windows 7はどのバージョンでも動作しますが、64 bit版ではちょっとしか試していません。なによりも音質を重視するオーディオ愛好家は、無難な32bit版で、ほかのソフトはなるべく入れず、オーディオ専用のパソコンにしましょう。オーディオ専用といっても、オーディオ関連のネット閲覧やオークションではなく、音楽専用という意味です。なお、われわれの水準では低音質なのにパソコンには高負荷なiTunes類のインストールは厳禁です。(その後、64 bit版で再度試したところ、問題なく動作しました)

Windows7で起動するための設定
Windows7で起動するための設定

 ショートカットをダブルクリックして起動すると、画面が暗くなって以下の警告が出るので、「はい(Y)」をクリックします。これでめでたく「Plextools Professional」は起動しますが、すぐに時計の横に隠れてしまいます。

起動時に表示される警告
起動時に表示される警告

 右下にある時計(時刻と年月日)の表示の少し左にある三角(隠れているインジケーターを表示します)をクリックし、上のように小さなウィンドを表示させ、その中にある「Plextools Professional」のインジケーター(水色のPマーク)をダブルクリックします。これでようやく操作ウィンドが表示されます。

隠れているインジケーターの表示
隠れているインジケーターの表示

(3) ドライブの設定



「Plextools Professional」の操作ウィンド
「Plextools Professional」の操作ウィンド

 操作ウィンドが表示されたら、まず左上のディバイス情報を見ます。PlexWriter以外のドライブもあれば表示されていますので、「PREMIUM2」をクリックして選択します。ディバイス情報の下(左下)には、操作可能なメニュが表示されています。ほかのドライブでは少しか表示されませんが、「PREMIUM2」を選択すると上記のようにたくさんのメニューが表示されます。

 それらのメニューから、「Drive Information」をクリックして選択します。選択すると、下記のような警告が表示されますので、「OK」をクリックします。物騒なことが書かれていますが、警告の次のウィンドにあるように、基本設定だけを操作し、ほかは元のままにしておけば大丈夫です。汚れたCDなどで読み込みエラーがあると、自動的に最大読み込み速度が低くされてしまうことがあるので、「最近やけに遅くなった」と感じたら、この設定を確認し、「CDリード速度設定」を高速にもどしてください。

「Drive Setting」選択時に出る警告
「Drive Setting」選択時に出る警告

「Drive Setting」は「基本情報」のみ操作する
「Drive Setting」は「基本情報」のみ操作する

 「スピンダウンまでの時間」は2分が初期値になっています。そのままでも問題ありませんが、短い時間に設定すると、読み取りエラーが発生したときにスピードがすぐにダウンし、ゆっくり読んでのエラー回避がスムーズに行なわわれるので、古いCDや汚れたCDのリッピングがあるばあいは8秒など、自分のフィーリングに合う時間を選択してください。あまり短いと、すぐにスピードダウンしてしまいます。

タイトルなし

(4) リッピングの設定



 ドライブの設定が完了したので、いよいよリッピングの設定を行ないます。左下にあるリストの「Digital Audio Extraction」をクリックすると、右側がリッピングの操作パネルになります。操作パネルの右下にある「オプション」のうち、「オーディオエラー検出」と「読み込み終了時にイジェクトする」にチェックが、「CD」と「freedb」を選択するラジオボタンは、インターネットに接続されていないパソコンなら「CD」を、接続されているパソコンなら「freedb」を選択します。「freedb」はインターネット上のCDライブラリで、CDの情報を取得できます。

リッピングの操作パネル
リッピングの操作パネル

 中央下にある「設定(P)」ボタンをクリックすると、「Digital Audio Extraction」の設定ウィンドが開きます。まず、リッピングで作成されるオーディオファイルのファイル名を設定します。「ファイル名オプション」の「スペース」ラジオボタンから、「アンダースコアで置き換える」を選択します。もちろん、それ以外の好みの設定にしても、ファイル名が変わるだけなので問題ありません。

「Digital Audio Extraction」の設定ウィンド
「Digital Audio Extraction」の設定ウィンド

 「ファイル名の定義」の左側にある「?」ボタンをクリックすると、ファイル名にCD情報を入れ込むためのルールを示すウィンドが開きます。

ファイル名にCD情報を入れ込むためのルール
ファイル名にCD情報を入れ込むためのルール

ファイル名とエラーリカバリーの設定
ファイル名とエラーリカバリーの設定

 ファイル名の設定は自由ですが、「%N-%C-%T-%A-%Y」で「トラック番号 – ディスクタイトル – トラックタイトル – トラックアーティスト - 発売年」になります。これではファイル名が長すぎてエラーになるばあいがあるので、「%N-%T-%Y」にして短いファイル名にするのもよいでしょう。「CD TEXTの取得方法」は、リッピングの操作パネルと同様に、インターネットに接続されていないパソコンなら「CD」を、接続されているパソコンなら「freedb」を選択します。

 「DAEエラーリカバリーオプション」を設定します。1~5までオプションがあり、数字が大きいほど詳細にエラー回復を試みるので、4か5に設定します。エラーのあるCDをできるだけよい音質で読み取りたいばあいは5にします。「リトライ」はエラーがあったばあい繰り返して読む回数で、10回くらいが適当です。早めに切り上げたければ少なくします。最大エラー数は、これより多ければ読み取りが中止され、そのトラックのファイルは作成されません。エラーがあっても曲が抜けないように「unlimited」で制限無しにします。「速度ダウンを許可」にチェックを入れ、エラーがあったばあいは読み取り速度を落として慎重に読むようにします。「エラーログ」にチェックをいれると、リッピングで生じたエラーの記録ファイルが作成されます。

オーディオフォーマットオプションの設定
オーディオフォーマットオプションの設定

 「オーディオフォーマットオプション」で、作成される音楽ファイルのフォーマットを「FLAC」に設定します。「FLAC」はMP3などと異なり、圧縮による音質の劣化が無い高音質フォーマットです。「FLAC」の右側にある「拡張オプション」は設定する必要がありませんが、ボタンをクリックすると「音質設定」なるものが現れます。

FLACの音質設定?
FLACの音質設定?

 0~8までのスライダックになっていて、まるで右側にするほど高音質になるように表示されていますが、実際には圧縮の設定で音質には関係ありません。0だと計算が簡単で高速だが圧縮率が低くてファイルサイズが小さくならないが、8だと時間をかけて計算してなるべく圧縮する、ということです。デフォルトの5で、普通のパソコンにちょうどよいバランスです。

 「FLAC」の設定を終了したら、上にある3段のタブの右下にある「freedb」をクリックして設定します。

freedbの設定
freedbの設定

 画像のように接続するための設定をします。「検索オプション」では「freedbサーバーを使う」を選択し、「AudioCD挿入時に自動検索する」にチェックを入れます。「サーバーの設定」と「データベースの設定」はデフォルトのままで設定しなくても動作します。「送信/保存 オプション」では「ユーザーデータベースに保存」を選択し、メールアドレスを入力します。なんらかのメールアドレスが入力されていないと利用できません。入力したメールアドレスはfreedbサーバーに通知されます。

 以上で設定は終了です。ウィンド右下の「OK」ボタンをクリックしてリッピング操作パネルにもどります。

音楽CDを挿入した状態のリッピング操作パネル
音楽CDを挿入した状態のリッピング操作パネル

 リッピングを始めるまえに、出来たファイルを保存する「出力先」を入力しなければなりません。なぜかフォルダのアイコンをクリックして選択しても設定できないので、画像のように手で出力先を入力する必要があります。「xxxx」というユーザーでデスクトップ上に「00tmp」というフォルダを作成したばあい、画像のようになります。同じようにフォルダを作り、「xxxx」をご自分のユーザー名に変更してください。

(5) CDをリッピング



 以上で準備完了です。「全て選択(E)」ボタンをクリックしてCDのすべてのトラックにチェックを入れてから、「開始(S)」ボタンをクリックしてリッピングを開始してください。

リッピング中の画面
リッピング中の画面

 リッピング中は進行状況が表示されます。読み取りエラーがあれば、その内容が表示されます。完了すると指定した「00tmp」フォルダ内に各トラックの音楽ファイルが出来ていますので、最終的に音楽ファイルを保存するためのフォルダを手動で作成し、その中に「00tmp」フォルダ内のすべてのファイルを移動します。このとき、ファイル名が長すぎるとエラーになるので、そのばあいは手動でファイル名を要約して短くしてください。これで「00tmp」フォルダは空になるので、次のディスクのリッピングの準備ができたことになります。これを繰り返してください。設定は一度すれば内容が保存されます。

作成された音楽ファイル
作成された音楽ファイル

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